日常的な自主計算で商売伸ばそう
営業と暮らしに生かそう自主記帳・自主計算
民商で「自主記帳・自主計算」を

 2014年1月から、所得税法(第231条2)が改正され、すべての事業者に記帳が義務づけられました。私たちの運動で、単なる訓示規定(違反しても罰則はない)にとどめましたが、記帳不備による消費税の仕入税額控除否認などもあり、班・支部で日常的な自主計算活動することが大切です。
 ある精肉販売店の方は、商工新聞に掲載された「粗利を増やす工夫」の記事を読み、自分の商売に置き換えて考えました。「仕入を使って、どう売上げに結びつけるか」。試行錯誤の結果、捨てていた脂身や臓物などを使って、おいしいシュウマイや餃子をつくりだしました。さらに自主計算で数字をつかみ、家族みんなが経営を把握し、税務調査を乗り切りました。

民商の「自主記帳・自主計算の4つの魅力」を知り商売を続けていく自信にしましょう。

4つの魅力
1.経営対策の力 2.中小業者の社会的役割、人権を守る力
 売上げ、仕入、経費の状況を系統的につかむ自主計算は、景気やお客の流れを敏感につかみ、無駄な経費の削減、賞品の適切な管理、商品メニューの開発など、経営改善に役立っています。資金繰り対策、金融機関との交渉でも、大きな力を発揮しています。
 経営実態を数字でつかむことで、自らの社会的役割と権利を自覚する運動に発展させることが大事です。中小業者は、地域経済と住民生活を支える基盤であり、その地域で商売・営業していること自体が社会貢献です。「地域を守る中小業者を守れ」と、堂々と主張するためにも、自主記帳・自主計算が重要です。
3.要求運動前進の力 4.徴税攻撃をはね返す力
 生活費にくい込む税金や社会保険料金を計算することで、要求を実現を迫る力にしてきました。建設業許可の申請や労働保険の確定申告などを、自主記帳・自主計算を取り組んでいます。
 また、国保料(税)、国民年金や保育料の減免、生活保護や就学援助申請などの活用や基準拡大にも大きな役割を発揮しています。
 国税通則法の改悪を先取りした乱暴な税務調査も行われる中、実態無視の推計課税とたたかうために、日常的に計算の仕方や税制の仕組み、納税者の権利などの学習を深めていくことがいっそう大切です。
 さらに、消費税につぶされない対策として、経営が成り立つ単価の設定や、本則課税か務簡易課税かの選択、仕入税額控除否認を許さないためなどにも、記帳が欠かせません。

民商では、パソコン記帳をお薦めしています
 パソコン会計はできるだけ、「弥生」などの会計ソフトの活用をお薦めしています。使い方も毎月「パソコン教室」で勉強しています。
 会計ソフトのない方ののために、Excelで使える上小民商独自の計算式をお使いください。
 ボタン自主計算ノート(プリントまたは直接数字を入れてください)プリントはA3版です。保存してお使いください。) 
 ボタン現金出納帳 (Excelで日々の入出金の管理で集計、確定申告労力を簡単に!。自動的に集計されます。勘定科目は申告書に合わせています。)保存してお使い下さい。
 ボタン銀行勘定帳 (Excelで日々の入出金の管理で集計、確定申告労力を簡単に!。自動的に集計されます。勘定科目は申告書に合わせています。)保存してお使い下さい。
 ボタン売掛帳  ………日常の売掛金記帳と入金を、その都度メモ代わりに記録すると、自動的に月々と、年間の集計が出来ます。最大は、11軒の得意先までです。
 ボタン買掛帳(仕入)…日々の仕入れたものを、日記のように記録すると、自動的に月々と、年間の集計が出来ます。最大は、11軒の仕入先まで。
 ボタン見積書  ………手書き見積を脱出。計算も自動的に集計。
 ボタン請求書  ………手書きの請求から、パソコンで印刷してみては、如何?
 ボタン民商版金銭出納・収支内訳表  ………期首はあなたの事業開始時期から始められます。集計も収支内訳表まで作成できます。法人の会計にもお使い下さい。(長野県商工団体連合会作成)
  • 損益分岐計算……確定申告書を基にあなたの経営の診断をしてみましょう。

商売繁盛は日常の記帳から!